「ユリゴコロ」
松坂桃季 吉高由里子 松山ケンイチ
【あらすじ】
吉高由里子は幼き時から死によりどころを求めるようになってしまいます。
きっかけは、友達の水死。それから、中学の時に通りがかりの側溝に落ちたぼうしを小学生が拾おうとしているのを、男性が鉄板を持ち上げているのを手伝うふりして、その鉄板を思いっきり下げて殺したり、
専門学校で一緒だったリストカットばかりしている友人を最後には殺害、等々。
捕まらない時代の殺人者として、生きていきます。
松坂桃季がその吉高の息子で、父親(松山ケンイチ)の部屋から母親の日記を見て、自分が殺人者の子供であると知っていくというお話です。
印象に残ったシーン
最初の人殺しのシーンの数々は思わず目をつむってしまい、見に来なければよかったと感じる、いやな表現でした(R15指定)
松坂桃季君の演技は見ごたえがありました。彼のなかに流れる血に、殺人鬼をみているものに思わせようとしているのは伝わりました。
最後はがっかり
描ききれなかったな。と。
作品の力、監督の力、女優の力。すべてにおいて描き切れなかったと感じました。
殺したいという気持ちを。
どうして描けなかったかといえば、私が思うに、この人たちは人を殺したことがないんだと当たり前の結論に至りました。
この映画の始まる前に「アウトレイジ」の宣伝がありました。
これ、映画館でもみているのですが、北野武は「殺したことがある」と両者を比較して私自陣、結論にいたりました。
私にはそういった感情はありませんが、隣に座っている人がそういう感情があるって想像すると、どんなに平和な所でも、怖いですね。気をつけようがない。
無事に今まで生きてこれて感謝です。
吉高由里子ちゃんの役をもっといろいろな役でみたい。奇抜な印象の人をやらせすぎ。
普通の子の役もみたい。と、強く思いました。