主人公メリルストリープ演じるフローレンスは年老いた音痴な歌姫で、カーネギーホールでのコンサートをするのですが、そのシーンが泣けました。
奇跡が起きて音痴が治るシーンになるかと、期待しました。
その歌声でコンサートをさせたくないという、みんなそんな気持ちになったんじゃないかと思って観ていたからです。
音痴なままでした。
一人になると寂しい
女性は孤独を抱えて生きていました。
その孤独がどこから来るのか、物語の中で、静かに語られていきます。
批判する奴はごめんだ
ヒューグラント演じる旦那さんは、彼女を生涯支え続けます。
彼女のことを馬鹿にする奴は許しませんでした。
その愛情も静かに物語では語られています。
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昔、美輪明宏さんのコンサートによく行ってました
1年に1度。
何年も足しげく通っていましたが、ある時、隣の席の女性が、「がっかりだわ」と言っていたのを聞いて、年をとった歌姫であることに、私も同じ感想だったことに気が付きました。
その後はコンサートを聞きに行かなくなりました。
しばらくたってからです。
紅白歌合戦によいとまけの歌で出演し、多くの人を感動させました。
あの時のテレビの歌声と同じだと感じました。
上手とか下手とかではないのです。
今も、このフローレンスの歌声はカーネギホールのアーカイブで1番をとり続けているそうです。
ショパンのホ長調を、フローレンスとピアニストが、一緒に弾くシーンが、見終わって帰宅した今も流れています。