大学時代の思い出にはどんなことがありますか?
そう聞かれたら。
本を読みながら頭をよぎった思い出がありました。
1つは辛かった試験勉強です。
もう1つは男性部員の中で、ただ1人の女性の部員で、柔道部で頑張っていたことです。
「明日 と あさって は、 わす だの 強 さを 見せつけ よう では ない か」 と いい、 選手 たち が 頷い た。 老 監督 は、 早稲田 を「 わす だ」 と 発音 する 癖 が ある。 思い入れ が ある とき は、 特に そう なる。
試験勉強は本当にやっとでした。
授業に興味も持てず、たまに授業を聞いても、上の空。難しくてついていけなかったです。頭のいい友人たちにノートを借り、なんとかぎりぎり、全てクリアしていきました。
柔道のほうは、チャレンジしたものの、入ったばかりの男性部員に投げられ、涙を堪えれなく、その場から立ち去ったこともありました。
試験はそれでもクリア出来たんだから、本当はらくだったんじゃないかと想像されるかもしれないけれど、本当に辛かった。1年に2度。ほぼ1か月缶詰状態で試験に向き合い、明け方まで暗記。よくできたと今なら思う。
なんで柔道なんか始めたのと言われればそれまでだが、あの独特の世界に居させてもらいたかった。
思い起こせば、柔道や、勉強を通じて、学生時代はこうして、課題に向き合っていました。目的があって、それに打ち込む自分がいました。
もちろん仲間もいるのですが、今より孤独を感じていました。
あの、孤独が何だったのか。
今、ようやくわかったような気がしました。
あれから20年以上たちますが、あの時の目標を、今も探している気がします。